Mr.Kabuskyの投資論

個人投資家 / 株式投資 / テクニカル分析をメインに、短期スイングでトレード / note版 「Mr. Kabuskyの投資論」(https://note.mu/mr_kabusky)とツイッター(@kabu_ism)で、投資についての個人的な考えを発信しています。

トレードに必要な知識だけを吸収すべし

米国の中間選挙後に本格的に相場復帰しようと考えている身としては、新規に書くネタは特にはない。個別銘柄についての見解も、外部環境の影響をモロに受ける以上、あまり意味をなさない。だから、書くネタがない時は過去に言い尽くした内容を再利用するようにしている。リサイクルショップ的な立ち位置である。

今回は、トレード用に必要な知識について軽く触れることにする。私は常々、トレードにおいては理屈でカバーできる範囲は6割程度だと思っている。後の4割は経験則的なもので補っている。理屈だけで確証を持ったトレードができる訳ではない。仮に、理屈だけで常勝可能だと吹聴している人間が居たら間違いなく「詐欺師」だ。

それなりの期間、相場に臨んでいると合理的な説明が出来ない現象が良く起こる。いわゆるアノマリー的なもので、「こういった時期にはこういう現象が見られる」と言った経験則に根差した説明がされることがある。投資においては、こういう経験則をバカには出来ない。

私は短期スイングをメインのトレード手法に採用しているので、チャート分析には一番時間をかける。だからと言って、チャートが絶対的なものとも思っていない。チャートは値動きの軌跡をプロット化したもので、過去の傾向を把握する上では大きな効力を発揮する。ただ、今後の値動きを100%予測できるものでは当然ない。

とは言っても、まともな投資家は何らかの指標を参考にしてトレードする。感覚的な判断に全面的に依存して好成績を収めている人間が居るにしても、普通の人間がマネできる代物ではない。やはり、ある程度客観性を持った指標を参考にすべきだろう。そういう意味で、チャート分析をするというのは合理的な態度だと思っている。

ただ、実際にトレードをする上では使える知識でないと意味がない。最低限知っておくべき知識は本やネットなどで仕入れることができる。ただ、それをトレードの中で体系化させ、なおかつ再現性のあるものに昇華させなければならない。その為には、知識は程々にして、それを適用する方法を実際のトレードを通して習得する必要がある。

これは私の持論であるが、実際のトレードで役立つ知識は基本的なもので十分だと思っている。チャートに複数のラインを縦横無尽に引くこと自体は否定しない。ただ、ライン以外の様々な指標を組み合わせて総合的に判断することで、かなり確度の高い分析をすることができる。

そういう意味でも、知識偏重になってはならない。冒頭でも述べたように、理屈でカバーできる範囲は全体の6割程度である。その6割は基本的な知識の組み合わせで十分。「選択のパラドックス」というものがある。これは、選択肢が多ければ多いほど、逆に判断に迷いやすくなるという心理状態のことを言う。

トレードにおいても同様で、目の前の現象をシンプルに眺めた方が潔い決断ができる。損切りが下手な投資家の多くは、トレードに「軸」がない。場当たり的な基準でトレードすることが多く、知識もあいまいで、信じたいものを信じる傾向がある。そして、自分が不利な立場に置かれると自分にとって都合の良い情報ばかりを信用しようとする。結果として、判断の遅れが生じるのである。

自分のトレード手法に明確な軸があれば、こういった事態は避けられる。ネット上には「雑音」が多い。明晰な思考で的確な判断をする為には、トレードに必要な知識だけを吸収し、それを最適化すれば良い。そうすれば、「雑音」を「雑音」として処理し、一貫性のあるトレードを実践することができるようになるだろう。