Mr.Kabuskyの投資論

個人投資家 / 株式投資 / テクニカル分析をメインに、短期スイングでトレード / note版 「Mr. Kabuskyの投資論」(https://note.mu/mr_kabusky)とツイッター(@kabu_ism)で、投資についての個人的な考えを発信しています。

質問への回答

ブログで質問への回答を行うので、今回は丁寧語に改めましょう。まず、結論から言うと、マインドコントロールは意識的に取り組まないと難しいと言えるでしょう。つまり、経験と共に自然にコントロールできる代物ではなく、株取引で失敗する原因を詳細に分析し、反省点を次に活かすという作業が前提として必要だということです。

note版「短期スイング概論」でも述べていますが、株取引において理屈でカバーできるのは全体の6割程度であると思っています。6割という数字に合理的な根拠がある訳ではないですが、肌感覚的にそうではないかというのが個人的な見解です。株取引では、極論すればどの銘柄であってもタイミングさえ合致すれば利益は得られるものです。

ただ、その前提として、自分の取り組む銘柄がどんな性質を持った銘柄なのかについて予め認識しておく必要があります。そういった意味では、ある程度投資経験を有している方が選球眼は鍛えられていると言って良いでしょう。もちろん、ただ漫然と意識することなく取引に臨んでいると、そういう選球眼は磨かれないことは言うまでもありません。

質問者の方は投資歴4年ということなので、シーズンを通して相場全体の流れはある程度はイメージが持てていることと思います。個別銘柄に限定して言えば、様々な要因(例えば、当該企業に対する期待値の高さ、他には国内の政治・経済状況、国際情勢の変遷)で株価が変動するという事実は、継続的に株取引に従事しなければ分からないことです。もちろん、株価を決定する最終的な要因は需給関係であることから、理屈だけで目の前の現象を正確に読み解くことはほぼ不可能と言って良いでしょう。

その点で言えば、理屈でカバーできる範囲は全体の6割程度というのはある程度信ぴょう性のある数値なのではないかと思います。では、残り4割はどういった面に気を付けたら良いのか?これは言わずもがなですが、やはりメンタルのコントロールでしょう。ここではマインドコントロールと同義語と捉えてお話します。

私の考えでは、メンタルのコントロールの難しさはポジションの大きさに比例します。自分の保有資金に対して適切な投資額であれば、メンタルのコントロールは比較的容易になるでしょう。もちろん、上述したように、取引対象とする銘柄がどんな種類の銘柄(低位株、仕手株、割安株、成長株、思惑先行の需給株など)なのかについて知っていることが前提条件です。

その上で、適宜取引する時間軸を調整し、利益を最大化することに努めるのです。つまり、投資経験に比例して自然にメンタルをコントロールできるようになるのではなく、意識的・戦略的に考えなければコントロールできないと断言して良いでしょう。マーケットは自然現象と同様に、自分の意思でコントロールできません。したがって、あくまで流れに逆らわずに受動的に行動すべきでしょう。ただ、行動は受動的であれ、意思決定に至るまでのプロセスは能動的に考えなければなりません。

あと、「性格で自分の時間軸に合った投資方法を行うべきか?」についての回答ですが、これは確定的な答えを言うのは難しいでしょう。前の話と重複しますが、株取引においては、流れに抗う取引は避けるべきであると言うのが持論です。潤沢な資金があり、含み損に耐えることを許容した投資法を選択しているのであれば、そういった手法でも構わないと思います。

ただ、資金拘束のリスクを考えるとあまり現実的ではありません。私は短期・中期・長期の投資法を全て経験しています。投資効率の観点から言うと、どれがベストであるかはその時々の相場状況を勘案しなければならないので、断定的なことは言えません。したがって、自分の性格を基準に投資方法を選択するというよりも、銘柄に応じて投資手法を変えた方が現実的であると言えるでしょう。

もっとも、ザラ場を常時監視できないのに乱高下が激しく、一過性で相場が終了するような銘柄に取り組むのはお勧めしません。そういった意味では、自分の生活スタイルに合わせて取引の時間軸を選択することも考慮に入れたいところです。ちなみに、私が短期スイングを推奨するのは、資金拘束のリスクを考えた場合に、この手法が一番リスクが低いと思っているからです。どんな性格の人間でも、含み損を笑顔で耐えられる人間はそうは居ません。大抵、隣の芝生は青く見えるもので、損失を補填する為に普段は取り組まない銘柄を取引するようなことは時にはあるでしょう。

心理学的には、人間は損をした時の方が強く記憶に残ると言います。損をした時は感情的な判断をしてしまいがちです。これを回避する為には、やはり銘柄に応じて取引の時間軸を調整し、仮にシナリオとは異なる状況に陥ったら、即座に修正するような柔軟さで取引に臨む方が良いでしょう。短期スイングでは、これを戦略的に行っているので、必然的にメンタルへの負担が軽減されます。

株取引は、最終的にはメンタルのコントロールを上手にこなすことが重要なポイントになります。そういった意味でも、普段から銘柄に応じて一番リスクが低いと思われる投資手法を戦略的に選択し、シナリオが異なれば柔軟に修正するように自分の中で方法論を確立する必要があるでしょう。それを行うことによって、副次的にメンタルのコントロールが容易になるのではないかと私は考えています。