Mr.Kabuskyの雑論

個人投資家 / 株式投資 / テクニカル分析をメインに、短期スイングでトレード / note版 「Mr. Kabuskyの投資論」(https://note.mu/mr_kabusky)とツイッター(@kabu_ism)で、投資についての個人的な考えを発信しています。

トレードの癖を可視化するメリット

トレード日記を付けている個人投資家は多い。取引対象の銘柄や売買履歴、エントリーポイントについて自分なりに分析した結果などをノート類に書き記す。こういった作業は一見地味だが、思考過程を後で追跡できるという点でその効用は大きい。頭の中だけで物事を整理しようにも限度がある。実際に記録を残すという作業を通して自分のトレードの癖を把握し、改善点を見つけ出すことができる。

トレードで失敗する典型例は、あまり深く考えずにエントリーし、「何となく」という感覚的なものだけで判断を下してしまうケースである。特に値動きの激しい銘柄に取り組む際に顕著になる。ボラティリティ(=価格の変動率。つまり、値幅)が大きい銘柄は魅力的に映る。こうした銘柄は話題性もあり、多くの個人投資家の注目を集める。

手っ取り早く利益を得たいという欲求が前面に出ると、判断に甘さが生じてしまう。これは勝っている時に陥りやすい。デイトレに近い時間軸で取り組む場合、じっくりとトレードに臨む場合よりも、短時間で精度の高い判断力が要求される。ゲーム感覚に近いと言って良い。こうした局面では、欲求を抑える方が重要になる。

勝ちが続くと、「永遠に勝てるのではないか」という謎の自信が生まれる。内実は根拠なき自信だが、トレードをしている最中は自覚症状がない。特にデイトレは値幅重視のトレード手法なので、「乗っている」場合は感覚が麻痺しやすい。無意識のうちにトレード回数が増え、判断力が低下していることに気付かない。判断力が低下すると、理性よりも感情が優ってしまう。

トレードで重要なのは「技術」である。チャート分析に代表されるように、客観的な指標を基に売買をするスキルのことである。確かに、トレードの感覚に優れており、技術よりも感性で結果を残す個人投資家も居る。ただ、そういったケースはごく一部で、再現性という点ではあまり参考にならない。したがって、一般の個人投資家は地道に「技術」を磨いた方が投資成績は安定しやすいと言える。

こうした「技術」を磨く意味でも、トレードの履歴などを記録することは有益な手段であるだろう。記録を通して、自分のトレードの癖を把握し、具体的な課題点について考えることができる。それはトレード回数に問題があるのかもしれないし、銘柄についてのリサーチ不足なのかもしれない。人によって改善点は異なるので、そういった意味でも記録を残すという作業は想像以上にメリットの大きい行為なのである。